2013年08月10日

DPPA(カーチス・デジカメ法)による極軸合わせ -3-

130609_20.jpg
星景(八方ヶ原):Nikon D5100 (新改造) TOKINA AT-X M35 PRO DX
LPS-P2-FF / Higlasi-2Aにて追尾
2013:06:09 00:59:09〜 SS:481sec f:4.5 ISO:1600

来週12日はスピカ食とペルセウス座流星群のダブルヘッダーで忙しくなりそうです。この所天候が思わしくなく、せっかくの新月期にも関わらず遠征出来ていなかったので、前々から気になっていたDPPA関係(主に歳差運動)についていろいろと調べたりしておりました。ようやく自分なりに理解し、形にすることが出来たので記事にしてみたいと思います。

dppa_kyokujiku00.jpg

DPPAによる極軸合せが出来るポタ赤:Higlasi-1Aを入手してから、自分なりにDPPAによる極軸合せ時の便利アイテムを作ってきました。今使っているものは滝星図をトレースした恒星パターンをDPPA角の44°でぐるっと回転させた時の軌跡を描き、OHPシートにプリントアウトしたものです。それをDPPA後カメラ液晶に表示された画像と照合するという流れで行なっています。
参照した星図は2000年分点のものなので歳差運動により実際の真北の位置とは違っているのではないかなぁと、SP及びGP赤道儀の極軸望遠鏡を覗く度に思っていたのでした。
ネットで調べてみてもその差異が分かりやすく説明されているものが見つからず、とりあえず以前SP赤道儀の極軸望遠鏡のスケールを交換した時に撮った写真と重ねてみたのが上の写真です。
自分の作ったDPPAスケールが2000年分点仕様として、極軸望遠鏡のそれらしい位置と合わせてみるとおよそ0.1°位ずれているような印象を持ちました。

polar_00-25.png
北極星を基準にした場合の変化(ステラナビゲーターにて)

何か策はないものかと考えていたらステラナビでは歳差を考慮し...という文言を見つけ早速試してみました。そのままだと2000年分点で計算されてしまうので、赤経赤緯の表示を「視位置」に変更することでようやくその違いが分かるようになりました。北極星を基準とした場合の真北の位置の変化は上の画像のようになるようです。(意味があるのか分かりませんが、各年10月10日における北極星の南中時間で合しています)
それではと真北を基準にした時のその変化にDPPAスケールを合わせてみると、

polar_dppa.png
真北を基準にした場合の変化(ステラナビゲーターにて)

こんな感じになりました。ビクセンさんのスケールと似たようになりましたし、こういう考え方で良いのですかね!? この歳差をDPPAスケールに上手く表記出来ないかと考えてみたのですが、DPPAで仮に回転の中心と真北を正確に合せられたとしても、歳差分をそこからさらに微調整するというのは結構難しいのではと思いました。

軌跡の入っていない恒星だけのスケールを作っておいて、DPPAで追い込んだあとにライブビュー画面に重ねて調整というのがやりやすいかもしれませんが、自分は天体撮影時にライブビューを使うことはほとんど無いので実用になるかちょっと試してみたいと思います。スケールの更新自体大した手間ではないし、毎年DPPAスケールを新しくして使うというのがベストなのかもしれませけれど。

dppa_scale_2013.png
2013年度版 DPPAスケール

という訳で、今使っているDPPAスケールも傷んできたしと、ステラナビのデータ(2013年)を元にDPPA用のCADデータを作り直し、そこから2013年度版DPPAスケールを作ってみました。使っている人がいらっしゃるか分かりませんが、自分で使用してみてトレースミス等の不具合が無ければ印刷可能な大きいデータも準備したいと考えております。

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posted by HiroHero at 16:35| Comment(5) | 機材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日、初めて使わせてもらいました(2000年版?のほうですが)
ありがとうございます。

しかし、なぜかサイズ違いで(レンズ違い?)星の位置がぴったりあわず、、、なんとなくあわせるだけに終わりました(^^;
Posted by かい at 2013年08月16日 23:25
かいさん、こんばんは。

自分もスケールプリント後の微調整方法とか細かく書いていないので分かり難いかも知れませんね。申し訳ありませんです。
自分はDPPA用のレンズは70-200mmの望遠端で固定してしまいました。
撮影にはあまり使いませんけど毎回持っていくレンズとなっております。
Posted by HiroHero at 2013年08月18日 20:51
いえいえ、とんでもありません。
さきほど確認したところ、問題なく一致しました・・・・
現地では早く撮影したくてあせっていたのだと思われます。

私の場合70-200mmの70mm側か18-55mmの55mmであわせています。いまのところ200mmでも2,3分程度しか撮らないので、それで事足りているようです。
Posted by かい at 2013年08月18日 23:26
はじめまして。
このたびHigrashi2Bを購入しました星撮り超初心者です。周りに聞く人もいないので色々苦労しています。極軸合わせができるかどうか不安ですがなんとかDPPA用にアップしていただいたスケールを使いこなしができると良いけれど・・・と思い何度も記事を読ませていただいています。本当に有り難うございました。
あっ、その前にOHPシートを買いにいかなければ。
Posted by garth at 2013年10月29日 10:38
garthさん、こんにちは。
コメントを頂きましてありがとうございます。

本体の覗く穴に北極星を導入するだけでも広角レンズでしたらそこそこ流れずに写りますので、徐々に露出時間を伸ばしていって追尾精度が気になるようでしたらDPPAで極軸合わせ精度を追い込む2段階でも良いかもしれませんです。
スケールは、いろいろと分かっているつもりの自分が作っていますので、あまり経験の無い人が使うと「???」な部分もあるかとおもいますがお役に立てたら幸いです。
Posted by HiroHero at 2013年10月30日 11:59
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