2013年08月24日

DPPA(カーチス・デジカメ法)による極軸合わせ -4-

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星景(八方ヶ原):Nikon D5100 (新改造) SIGMA 4.5mm F2.8 EX DC CIRCULAR FISHEYE HSM
2013:08:12 21:19:40 SS:90sec f:3.2 ISO:1600 Higlasi-1A'にて追尾

ペルセウス座流星群撮影の日、新しいDPPAスケールを使ってみました。新しいといっても回転の中心が少しオフセットした位ですので、実質そんなに使い方が変わった訳ではありません。いつもどんな感じでDPPAによる極軸合わせをやっているか実画像を使ってその経過をまとめてみました。

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DPPA 1回目:Nikon D5100 (新改造) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G (望遠端)

自分用に作ったDPPAスケール及び真北早見版にはカシオペアと北斗七星でおおまかな時角が分かるようにしてあるので、北極星に対してどの位置に真北がくるのか確認しながらとりあえずフレーミングしてのDPPA1回目が上の画像。(この前に時角を考慮してHiglasi本体の覗き穴に北極星を導入してあります)
赤×がDPPAの回転軸の中心、スケールの中心からは約0.6°程ずれています。ここでいつも混同するのがDPPAの回転軸の中心から見てスケールの中心方向(この場合は左側)に微調整するのか、スケールの中心から見た時のDPPA回転軸中心の方向(右側)へ調整するのかという事です。正しいのは緑の矢印の方向で、DPPAの回転軸中心をスケールの中心方向へ移動するように微調整します。

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DPPA 2回目:Nikon D5100 (新改造) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G (望遠端)

はい、早速やってしまいました。勘違いして逆方向へ調整してしまったようです。なるべく真北から離れた星の軌跡でもチェックしたいので、ど真ん中に北極星を入れるのではなくて少しオフセットした位置にフレーミングしています。

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マンフロット 410ジュニアギアヘッド(2軸改造済み)

一応、微動用のマンフロット410ジュニアギアヘッドにはパーマセルテープを貼り、そこに移動方向を書いてはいるのですが先の移動方向を確認する所で「どっちに合わせるんだっけ!?」となり、逆方向に回してしまう事がたまにあります。

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DPPA 3回目:Nikon D5100 (新改造) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G (望遠端)

とりあえず1回目と同じような位置には戻りました。ここからもう少し左へ移動させたいところですが...

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DPPA 4回目:Nikon D5100 (新改造) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G (望遠端)

またやってしまいました。「Astronomik EOS Clip-Filter CLS」を付けたKissX4との組み合わせでHiglasi-1Aを使い始めた時はタムロンの180mmマクロレンズを使っていたのですが、光害除去フィルターによってファインダー像が暗く、とても覗いて星の移動量を確認する気にはなれませんでした。が、D5100とVR70-200を使ってDPPAをするようになるとファインダーを覗いて微動の確認が出来るようになりました。上の画像は動かし過ぎてしまったのを戻そうとして余計に戻しすぎてしまったパターンです。

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DPPA 5回目:Nikon D5100 (新改造) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G (望遠端)

いい感じになってきました。あと0.1°といった状況です。ここまで来ると微動ダイヤルの回転量はほんとにわずかでぐっと力を入れるか入れないか位になります。この僅かな微動時の遊びを無くすため、自分の410ギアヘッドはネジ類は固めに締めつけてあってダイヤルは結構重めです。

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DPPA 6回目:Nikon D5100 (新改造) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G (望遠端)

まだ微調整するとすれば上に0.03〜0.05°位だと思いますが、現場ではほとんど合っているように見えるのでこれで良しとしました。
これまでの2000年分点仕様のDPPAスケールは、高精度で合わせたとしても場合によっては0.1°のズレが生じてしまいましたが、2013年仕様のスケールはその心配がないのできっちり追い込もうという気持ちにさせてくれます。

この日はちょんぼして逆方向に調整してしまったカットもあったので計6回のDPPAとなりましたが、大抵は4〜5回位で追い込めるようになりました。スケールの軌跡とDPPAによる実画像の光跡とのズレ(長さ、方向の違い)から大まかな調整方向を把握出来るようになったのも大きいです。10回回しても合わなかったとほほな頃を思うと随分進歩したなぁと思うのでした。

という訳で、最新DPPAスケールを使ってみたいという奇特な方は下記リンク先からダウンロードして下さい。長辺1500pixel・300dpiのpng形式のデータです。

DPPA_scale(2013仕様)

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posted by HiroHero at 00:29| Comment(6) | 機材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして
Higlasi2Aを使っております

ありがちな失敗も含めて詳細なレポート大変参考になります
貴殿作成のスケールの有用性も納得です

DLして使いたいのですが、縮尺の調整で悩んでいます
ちなみに当方の機材はX4+f212mm(Miniborg50+7885RD)です
Posted by MASA at 2013年08月24日 09:43
MASAさん、はじめまして。
コメントを頂きましてありがとうございます。

縮尺合わせは面倒なのですが、実際に使用する光学系の組み合わせで撮影した画像をカメラの液晶に表示し、プリントアウトしたものと現物合わせして縮尺率を決めるのが良いかなと思います。
いろいろと条件を調べれば計算で導き出せるとは思うのですが、自分は毎回現物合わせをしております。
Posted by HiroHero at 2013年08月24日 18:56
初めまして。日暮しさんのブログにアドレス貼った本人です^^;
勝手に貼ってごめんなさい。
Higlasi2Aを買ってDPPAで検索したらここにたどり着きました。
とっても参考になる記事でお気に入りに登録して
遠征前には読み返してます!
またスケールも使わせてもらってま〜す。
でも縮尺があってないので雰囲気で合わせてるって感じなので
まだまだです(汗
また、遊びに来ますね〜


Posted by 道端小石 at 2013年08月24日 21:48
道端小石さん、こんにちは。
ブログへのリンクは全然問題ありませんです。
自分はHiglasi-1Aを使い始めた時にあまり情報が無くて苦労しましたので、自分なりに使い易いと思った方法でスケールを作っております。
Higlasi仲間が増えていくのは嬉しい限りです。どうぞこれからもよろしくお願い致します。
Posted by HiroHero at 2013年08月25日 12:01
HiroHeroさま

はじめまして。Amema(アメマ)と申します。
Higlasi-2Aを使い始めたばかりの者です。

自宅でDPPA法での導入練習をおこなっており失敗続きですが、毎回理解が深まっているところです。昨日よりこちらのDPPAスケールを活用させていただいています。

試行錯誤が続いていますが、またいろいろとお教えいただければと思います。よろしくお願いいたします。
Posted by Amema at 2013年09月01日 22:40
Amemaさん、はじめまして。

自分用に作ったスケールなので、使い難い部分があるかと思いますが有効に使って頂けたら幸いです。
ブログを拝見しましたが、スマフォとの連動等逆に参考になりました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
Posted by HiroHero at 2013年09月03日 22:53
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