2014年07月21日

FUJIFILM X-M1 の天体特性 -1-

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自宅で撮る天の川:FUJIFILM X-M1 XC16-50mmF3.5-5.6 OIS
Vixen SP赤道儀(AMD-1仕様)にて追尾
2014:07:21 00:53:17〜 SS:180sec f:4.5 ISO:3200 計4枚コンポジット

さぁて寝るかと全開にしていたリビングの窓(我が家はエアコンレスなので夏は自然風頼みです)を閉めている時に外を見ると星が見えていました。それも雲間からというよりは空全体が晴れている印象。とりあえず外に出てみたら天の川もぼんやりとではあるけど見えているので、6月中旬に入手してからずっとやりたかったサブカメラ「FUJIFILM X-M1」のテスト撮影をする事にしました。


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FUJIFILM X-M1 + XC16-50mmF3.5-5.6 OIS

X-M1はフジフィルムのAPS-Cサイズの「X-Trans CMOS」センサーを搭載したミラーレス機。上位機種のX-Pro1やX-E1で星の写真を撮る方がぼちぼち増えてきてどうやら高感度に強いらしい事が分かると次第に興味が増していきました。そんな時オクで割安な感じでよく出品されていたのがこのX-M1シリーズでした。6月下旬頃に嫁と鎌倉まで旅行に行く予定があったので、ちょっとしたスナップ用にとの思惑もありポチッとした次第です。

X-M1_03.jpg
FUJIFILM X-M1 + XC16-50mmF3.5-5.6 OIS

ローパスレスで液晶が可動タイプ(X-M1はチルト、D5300はバリアングル)というとニコンでは最新のD5300が相当しますけど、コンパクトながらもAPS-Cサイズでちょっとしたインターバル撮影にも十分使えるかとX-M1をチョイスしました。レンズはとりあえずキットレンズにもなっている「XC16-50mmF3.5-5.6 OIS」を選択。(安かったので...)

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FUJIFILM X-M1 と 社外品リモートレリーズケーブル

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FUJIFILM X-M1 と 社外品リモートレリーズケーブル

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簡易遮光フード

上位機種のX-T1はインターバル機能が内蔵されているようですが、X-M1には同機能は内蔵されていません。またインターバル撮影可能なタイマー機能付きレリーズも純正ではないようなのでアマゾンで社外品を購入してみました。が、昨夜これを使ってみたところ不具合なのかは分かりませんが、インターバルの設定を1分以上にすると2枚目以降は何故か「100時間-設定間隔」という撮影間隔になってしまうことが判明。(3分間隔の設定なら2枚目の撮影に入るまで99時間57分00秒という気の遠くなるカウントが始まります)
これだとコマ間1秒のインターバル撮影では問題ありませんが、カメラの熱ノイズ対策でコマ間を1分以上に設定したい時には使えない事になります。なので昨夜は3分ないし4分毎に外に出てレリーズ操作を行っておりました。

2014/08/31 追記
どうやら自分が勘違いしていたようです。このタイマーレリーズでのインターバル時間の設定というのは、露光時間も含めたインターバル時間らしいです。露光4分で各コマ間のインターバルを1分にしたいと思ったら、「4+1=5」の5分とインターバル時間を設定しないといけなかったようでした。同型と思われるエツミのモデルの取り扱い説明書をネットで見つけてテストしてみた所、無事にインターバル撮影出来るようになりました。


そして天体撮影用途として問題なのが、上の写真にもあるように長時間露光時には液晶に経過時間が常に表示されてしまう事。遠征地で一人での撮影なら問題ありませんが、他に人がいる状況だとあまり好ましくありません。(これまた上位機種のX-T1では液晶表示のon/offが選択可能なようです...)
そんな訳で、フェルト生地を利用して簡易的な液晶フードを嫁に作ってもらいました。諸設定を済ませてしまえば後は撮り続けるだけなのでこんな感じで良いかと。
ピント合わせはMF。液晶に表示される被写界深度を目安にし、MFアシストのフォーカスピーキング機能は「強」で液晶に星らしい光点が一番多く表示される位置で撮影しました。

140721_02.jpg
自宅で撮るはくちょう座:FUJIFILM X-M1 XC16-50mmF3.5-5.6 OIS (34mm付近)
Vixen SP赤道儀(AMD-1仕様)にて追尾
2014:07:21 01:24:30〜 SS:240sec f:5.0 ISO:3200 計4枚コンポジット

ネットに上げられているフジフィルムのXシリーズでの天体写真関係の記事を読んでいると、内蔵の処理エンジンが優秀らしくjpegで良いという評価が多かったですが、天文屋さん以外ではこの手の写真に慣れていないのもあるのか過度に強調処理がされた画像が多く、ノイズ処理の後に見られる暗部のまだらなもやもやが気になっていました。
なので昨夜のテストでは素性を探るべくjpegとRaw両方を記録。jpegの諸設定は以下の通り。

・フィルムシミュレーション:STD[PROVIA]
・ノイズリダクション:スタンダード[0](+2〜0〜-2の5段階、offには出来ない)
・長時間ノイズ低減:off


jpegとRawデータをそれぞれLightroomで簡単な下処理をした後にtiffデータで書き出し、DeepSkyStackerでコンポジットしてみました。東の空には下弦を少し過ぎた月がすでに昇ってきていて、南から南西に掛けて宇都宮市内の強烈な光害がある自宅でISO3200で撮影している割には良く写っているのではと思います。
どちらも同じように処理した印象では、jpegデータの方は以前から気になっていたノイズをなめたような暗部のまだらが気になりましたが、Rawから現像した方はそんな印象が軽減されたように思います。(1枚撮りで強調処理をしなければjpegでもOKかな)

普段使いとしてはフィルムシミュレーションブラケティング(jpeg記録)機能を使って撮るのが楽しいカメラ。昔使っていたフィルムカメラ「BESSA R」と同じような感覚で、気負う事なく写真を撮れるのが良いですね。
jpeg画像はISO3200でもノイズ感少なく確かに良い画像だと思いますが、撮影後のコンポジットを目的とした天体用途として自分がX-M1を使う場合は基本Raw撮りという事になりそうです。キットレンズでの撮影でしたが、周辺を除けばそんなに悪くない印象。Fマウントレンズに比べればXマウントレンズの中古は比較的安価なので単焦点レンズをあと1,2本追加出来たらと考えています。
北アメリカ星雲やサドル周辺の赤い散光星雲は光害の割りにはそこそこ写っているようですし、梅雨明けして山の上に遠征するのが楽しみになりました。

2015/2/24 追記

「X-M1の天体特性」という大袈裟なタイトルのせいか、検索されて来られる方が多いみたいなので一番最近撮影した写真も掲載しておきます。少し露出を掛けて撮影したものですが、ピント合わせの難しさを除けば発色も悪くない印象です。

orion_141227_03-8.jpg
星野(オリオン中心部):FUJIFILM X-M1 TAMRON SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1
Higlasi-2Bにて追尾
2014:12:28 00:33:50〜 SS:160sec x16、85sec x3、27sec x4 f:4.5 ISO:3200 計23枚コンポジット

普段使いのカメラという位置付けで購入したX-M1ですが、より小型軽量なm4/3のGM1に移行したので現在X-M1は手元にありません。マウントアダプターは残してあるので、中古価格が下がってきたらまた手に入れるかもしれません。

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遠征_140920_03 [X-M1で撮る星空 -1-]
遠征_140726_10 [FUJIFILM X-M1 の天体特性 -2-] とおまけ
・FUJIFILM X-M1 の天体特性 -1-



posted by HiroHero at 17:15| Comment(2) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
X-M1のポテンシャルを感じさせる画像ですね。
ピーキングを使ったピント合せは参考にさせて頂きます。
M1の背面液晶は 暗い所に向けると真っ暗な状態になるので
ピントに苦労してました。レンズが魚眼なので距離指標を
無限遠にして撮っていましたけど、ピーキングを使ってみます。
Posted by デルソル at 2014年07月21日 23:41
デルソルさん、こんばんは。

ISO3200でもカラーノイズが少ないので処理し易いですね。
Rawから処理してみた印象ではISO3200は使えるかなと思いました。
ピント合わせは最初どうしようかと思いましたが、フォーカスピーキングを併用したら何とか合わせられました。
魚眼だとどうなんでしょうね。
今月マウントアダプターを購入する予定なので、その内円周魚眼でを試してみる予定です。
Posted by HiroHero at 2014年07月24日 22:31
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