2014年11月08日

DPPA(カーチス・デジカメ法)による極軸合わせ -5-

int_141024_D700.jpg
星景インターバル(八方ヶ原):Nikon D700 SIGMA 8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE
2014:10:24 23:37:45〜 SS:20sec f:3.5 ISO:4000 293枚(約97分相当)をコンポジット

星景写真用の赤道儀としてメインで使っているHiglasiシリーズ(Higlasi-1A'とHiglasi-2B)。その製造元さんでは極軸設定の際の支援パーツとして極望ステーの開発のアナウンスがありました。(開発者さんのブログはこちら)
自分はもう慣れてしまったのもありますが、Higlasiの真後ろから見て北極星が中心線上にくるようにセットすれば高度は毎回同じなので、大体本体の覗き穴に北極星が入っており特に不便は感じておりませんでした。が、老眼等人それぞれに条件が違うため、何とか極望を取り付け出来ないかという要望が度々上がり今回のステー開発に至ったようです。(面白いのは、しっかりした赤道儀を有する方達からの要望が比較的多いように感じられた事。やはりやり慣れた方法から脱却出来ないのでしょうか!?)
それと前後する形で、某掲示板を覗いていたところDPPAスケールの話題がありまして、その中の書き込みで使えそうなアイデアがあったものですからDPPAスケールを修正してみました。
(1枚目の写真はDPPAとは関係ありませんが、同じぐるぐる写真という事で。白色ライトでずっと作業している人、展望台からサーチライトの様に照らしてくれたお子ちゃま、駐車場の入り口でずっとライトを点けたまま停まっていた車等、いろいろな人がいた賑やかな夜でした。)

dppa_scale_01.png
DPPAスケールに補助線追加

自分が作っていたDPPAスケールはDPPAで使用するカメラとレンズの組み合わせで一度実写し、カメラの背面液晶に表示される大きさにスケールの縮尺を合わせて印刷するという使い方を想定していました。
ただそれだと、自分のようにあまり撮影には使わないけれどDPPAには必要という事でそれ用のレンズ(VR70-200)を持ち歩く必要がありますし、レンズを忘れたりするとDPPA出来ない事になります。
某掲示板の某スレの書き込みでは、特定の星数個に真北から線を引いておけば縮尺が合っていなくても使えるのでは!?とあり、あぁなるほどと思い至った訳です。で、早速修正を加えてみたのが上のスケールです。広角レンズ用と超望遠用にそれぞれ数本程ずつ線を追加してみました。実写画像で縮尺が合っていない場合の使用パターンをチェックしてみると、

dppa_sample02s.jpg
DPPAスケールの縮尺が合っていない場合のイメージ

となり確かにスケールの縮尺が合っていない場合でも実用になりそうです。数個の星が延長線上にあれば真北の位置が分かるという訳ですね。ちなみに、自分はDPPAの軌跡とスケールの軌跡がピタッと合うのが気持ちいいので、スケールの縮尺が合っている状態だとこんな感じなるはずです。

dppa_sample01s.jpg
DPPAスケールの縮尺が合ってる場合のイメージ

という訳で、使いたい人がいらっしゃるかは分かりませんが、修正バージョンのDPPAスケールをダウンロード出来るようにしてみました。
北極星の歳差運動分を修正しようかと思いましたがほんのわずかですので今回は見合わせました。長焦点でDPPAされている方、申し訳ありません。以上、どうぞご自由にお使い下さい。

DPPA_scale(2014仕様_補助線有り・軌跡有り)
DPPA_scale(2014仕様_補助線有り・軌跡無し)

関連記事
DPPAによる極軸合わせ
DPPAによる極軸合わせ -2-
DPPAによる極軸合わせ -3-
DPPAによる極軸合わせ -4-
DPPAによる極軸合わせ -5-
posted by HiroHero at 11:17| Comment(9) | 機材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これいいですね。
今使ってるのも微妙にスケールがあってないので
だいたいこれくらいだろうーって感じでしたので
これは助かります。

さっそくDLして遣わさせていただきます。
いつもありがとうございます。

Posted by 道端小石 at 2014年11月09日 08:57
道端小石さん、こんばんは。

今回もスケールだとそんなに神経質に縮尺率を合わせなくてもすみそうです。
どんどん使って下さい。
Posted by HiroHero at 2014年11月11日 22:12
はじめまして MSと申します。DPPAについて質問させてください

どうしてもDPPA法がうまくいきません。穴に北極星を入れてDPPAするのですが
橋軸が合いません。
カメラとポタ赤の光軸はどのようにして合わせておられるのでしょうか。
多分回転軸が入らない理由は光軸が合っていないためだと思うのですが・・・

スケールダウンロードさせていただきます。便利なツール有難う
ございます。
Posted by MS at 2014年11月19日 11:43
MSさん、はじめまして。

>カメラとポタ赤の光軸はどのようにして合わせておられるのでしょうか。

私もHiglasiを使い始めた時にはそのように思っていましたが、カメラとポタ赤の光軸はかならずしも合わせる必要はありませんです。DPPAスケールで合わせ易いように北極星と特定の星を適当にフレーミングしています。極軸が合ってくると結果的に真北を中心にフレーミングする(光軸が合ってくる)事になるかと思います。

以下、DPPAスケールを使われているという前提で話をさせて頂きます。

記事の本文で作例に挙げているDPPAの軌跡はDX(APS-C)機を使い200mmでDPPAした時のものです。本体の覗き穴といってもそれなりの視野がありますので、作例のように望遠域(200mm前後)でDPPAする時は、覗き穴の真ん中に入れるのではなく中心からある程度オフセットさせて入れる必要があります。(関連記事「DPPAによる極軸合わせ」を参照して下さい。)

三脚 → 雲台A → Higlasi → 自由雲台B → カメラ

撮影機材の構成は上のようになっているかと思います。
極軸合わせで修正作業を行うのは雲台A、写野の調整は自由雲台Bです。

1.セットアップ(覗き穴に北極星を導入)して1回目のDPPA。
2.写野にDPPAの回転軸の中心が入っていない時は自由雲台Bでカメラを動かして中心が入るようにする。
3.2回目のDPPA。
4.DPPAスケールでDPPAの回転軸とスケールの真北のズレを確認。
5.雲台Aで極軸の微調整。
6.極軸の調整で大きく写野が動いてしまった時は自由雲台Bでスケールが使い易いように写野の調整。
7.3回目のDPPA。

写野に中心が入っていれば概ね4〜7を繰り返して極軸合わせをしていきます。ある程度極軸合わせが進むと写野の調整は不要(光軸が合ってくるので)になります。
望遠の単焦点レンズでDPPAされているなら根気強く合わせて頂くしかないですが、ズームレンズをご使用でしたら今回修正したスケールでまずは低倍率である程度合わせ込んでから望遠域で追い込むといった使い方も出来るかと思います。

なかなか言葉で表すのは難しいのですが、ご理解頂けましたら幸いです。
Posted by HiroHero at 2014年11月20日 02:27
早速ご返事本当に有難うございました。

DPPAはいつも90mmの単焦点を使って行っています。N工房さんのHPでステーを使った場合の極望との光軸問題記事を見て(実はステーを購入しました)
雲台Bを介してカメラを載せると同じ問題があるのではとも思っていました。

ステーを使う場合極望を光軸と合わせないといけないのですがやってみるとこ
れはこれで又非常に難しいのです。(自分の場合は)

2.の雲台Bで調整して中心を入れることは多分簡単であろうと思いますので
次回から70〜300mmのズームレンズを使って教えていただいた方法でやってみ
ようと思います。

それにしても星図を見ながら狙った場所を望遠レンズで導入するのはなかなか
厳しく自動導入できる素晴らしさを見て据え置きの赤道儀の購入を検討し始め
ている初心者です。(オートガイドしないと追尾精度はポタ赤と大して変わらないそうでせすが)

本当に有難うございました。


Posted by MS at 2014年11月20日 09:44
はじめまして。
木製タンジェント式簡易赤道儀(ドア型)で星野写真を撮るべく努力中の者です。
これまでは、DPPA方式でデジカメの視野の中心と簡易赤道儀の極軸を、極軸を180度回して目測で平行に合わせた後に、視野を高橋の極軸調整用星座早見表(正立像に変換)で北極星の位置分ズラして撮影していましたが、必ずしも簡易赤道儀の極軸にガタがあるなど上手くいかず悩んでいたところ、このページにたどり着きました(謝)
スケールパターンの製作で思いついたことを、書かせて頂きたいと思います(実践していませんorz)。
北極星をDPPAで使用するレンズで固定撮影して3時間分ほど比較明合成した写真を元に、スケールパターンとすることは如何でしょうか? 狙いは現時点での北極星などの位置が星図を用いるよりは正確に割り出すことができるのでは、というものです。既にご承知のことかもしれませんが。。。
Posted by サンクラ at 2015年07月30日 15:02
サンクラさん、はじめまして。

面白そうなアイデアですね。もしかしたらすでに実践されていらっしゃる方がいるかもしれません。
最新のDPPAスケールはステラナビのデータをCADで一点一点トレースしたものですが、そんなに精度は悪くないかなぁという印象です。
3時間余りのインターバル撮影は結構骨が折れますし、写真から中心点(真北)を見極める方法がなかなか難しいかなと思いますが、ぜひ実践してものにして頂けたらと思います。
Posted by HiroHero at 2015年07月30日 23:13
中心点を求める方法を2つ考えました。
ひとつ目は更に骨が折れる方法です(笑)
冬至前後しか出来ないのですが、3時間ほどの撮影に加えて、12時間後も固定撮影をして、というものです。いくつかの星を線で結べば、真北が求められるかと。
ふたつ目は、同心円をたくさん描いて星の軌跡に合わせるというものです。

実は私の簡易赤道儀は、高速稼動が出来ないため、ヒグラシのようなDDPA撮影が出来ないのでして。。。実践はいつかヒグラシを購入してからかなorz
Posted by サンクラ at 2015年07月31日 07:50
サンクラさんのアイデアは面白いですね。
ただ、長焦点だと星の揺らぎの影響を受けるかもしれませんね。

私はオリンパス機を使っているので、これのライブコンポジット機能を使えば、簡単にデータを作れそうで、参考になりました。ありがとうございました。
Posted by dai at 2016年05月15日 13:15
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